素人寄席天満天神の会

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『10周年記念落語会 第19回定期発表会』報告


10周年記念のおめでたい落語会は,大阪市北区の中崎町ホールで6月9日(土)に開催されました。

当日は演者の6人を含め実行委員19名が集まり、当ホールの吉川会長に会場設営をお手伝い頂きました。

お茶子は「射心・優華」が務め、場内アナウンスは 「縁花」、下座は三味線 「真ん紀」 鳴り物 「つき日・裕次郎・岩塩」の天満天神社中による生演奏です。
会場ホールの壁には「素人寄席・天満天神の会10年の足跡」のパネルが展示され、出演者の幟も飾られ華やかな雰囲気が出来上がりました。

出演者の幟と会場

10年の足跡のパネル

出演者とお茶子

全員の集合写真

場を待ちきれぬご贔屓筋をはじめ93名お客様にお越しいただき、酔千会長の口上でスタート。口上ではパネル展示と記念手ぬぐい販売の案内がありました

 

酔千会長 口上

記念手拭


天満家うつぼ 「星野屋」
冒頭のお花のせりふ「旦さん、どうあそばしたんでございます」で早くも観客の心をつかんでとんとんと話がすすむ。

生の三味線太鼓が雰囲気を盛り上げ、ボーンと銅鑼がなると、夜のなにわ橋の情景が目に浮かぶ。
したたかに生きていく女性の姿が笑いに包まれてあざやかに描かれた。

 

天満家真念 「出来心」
上方では「花色木綿」としておなじみの話の東京版。
口から出まかせに盗まれたものを並べ立てるハチ公とそれを書き留める大家。
ボケと突っ込みがテンポよく交差し、江戸弁が心地よい.演者と聞き手の息がぴったり合い、終始笑いの絶えることのない名演だった。

 

天満家賢之輔 「初天神」
中トリということで羽織を着て登場! これは、便所へ羽織を着ていくというくすぐりを踏まえての演出。 
こましゃくれた子供の寅ちゃんは父親が色里へ行ったことをばらしてしまう。
飴やみたらし団子を買うときの、父・子・店主のかけ引きが抜群に面白い。熱のこもった高座で笑いを呼んだ。
 

中 入 り

お中入り〜! の声が入りしばしの休憩。
第2部は 出囃子 「拳の三味線3 」に乗って裕次郎で幕開けです。

八軒家裕次郎 「化け物使い」
はじめに口入屋が不都合な事情をわざと言い忘れ「ああ、行てしもたか、しゃーないな」ととぼける場面で笑いが生まれた絶妙の間合いだった。
ご隠居があまりに人使いが荒いので化け物までが音を上げてしまう。有無を言わさぬ強引さを熱演して、くすくすと客席の笑いを誘った。

 

天神亭蝶九 「祝いのし」
稽古会でこのネタを披露した時は大丈夫かいなと心配させたが、落ち着いた舞台で余裕さえ見えた。
10年にわたる数々の出前高座の経験が生きている。しっかり者のおかみさんがうまく表現されていた。
姿を現すだけでぱっと会場が明るくなるというキャラクターが強みである。

 

天神亭神山 「一文笛」
出囃子「野崎」の名調子にのって登場。 米朝作の、じっくり聞かせる人情話である。
淡々とした語りが続く。客席は息をつめて聞き入っている。下げの「実はわい、ぎっちょやねん」でどっと笑いがはじけた。
お客さんが帰り際に「ほろっとさせられた」と口にするほどの出来栄えだった。

出演者の皆様お疲れ様でした。実行委員の皆様お手伝いありがとうございました。10周年記念の定期発表会は大成功だったと思います。

次回第20回定期発表会は 11月3日、鴻池新田会所寄席です。

 

八軒家一蔵 記


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