第31回 定期発表会
報告
2024年11月2日(土)、豊中市立伝統芸能館において第31回定期発表会を開催致しました。
今回は、会場に予定していた中崎町ホールが総選挙の選挙会場準備のため使用できない可能性が出たため、急遽会場を変更しました。
また、当日は台風くずれの温帯低気圧の影響で大雨となり、豊中市以外には大雨警報が発令される中での開催でした。
さらには応援に来る予定の会員の一人が体調不良で来れなくなるなど、異例ずくめの会となりました。
そのような状況の中、60名の方にお越し頂きました。
幸い落語会が終わる頃には雨は止んでいましたが、今度は15時半過ぎに発生した人身事故の影響で阪急電車が止まりました。
ネットでは「落語会の帰りに電車が止まっていた!」との書き込みもありました。
様々な出来事がありましたが、ご来場者アンケートでは、
皆さん「楽しかった!」「素人とは思えない」「またこの会場でやって欲しい」
など多くの好意的な感想を頂きました。
本当にありがとうございました。
○出演者のコメント
天満屋 うつぼ 『煮売屋』
開始まで時間的にきつく、汗拭きながらの舞台は初体験。演目になかなか気が乗らず、悪戦苦闘しましたが、
なにくそと、稽古会で3回見て頂いた会員の方・各位にも感謝。お花を頂いた55年前からお付き合いの先輩にも感謝!
天神亭 縁花 『御神酒徳利』
ご来場いただいたお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。雨の中、靴の中まで水に浸かり、
そのまま駆けつけてくださった方、阪急電車が人身事故で不通になり帰りが遅くなった方、何時ものことですが、申し訳なく頭が下がる思いでした。
天神亭 岩塩 『唐茄子屋政談』
伝統芸能館での初めての発表会、大雨にも拘わらず多くの方に来て頂き有難い限りです。
今回の演目「唐茄子屋政談」はとにかく長い。20分に短縮するのに一苦労しました。
短くする度に良さが半減しましたが、泣く泣く縮め演じました。
高座から下がる時、友人が差し入れを持って来てくれました。舞台で受け取ったのは初めてで、嬉しいものでした。
堺家 きなこ 『子ほめ』
天満天神の会の皆様のお陰で、立派な会場、生のお囃子、私の様なヒヨッコ(いえ、産まれる前かも)には過ぎたる舞台でした。
お客様は拙い私の落語によく笑って下さり、最高でした。ありがとうございました。
天満屋 賢之輔 『宿替え』
格式のある「豊中市立伝統芸能館」の舞台で落語が出来た事を、大変うれしく思っています。
あわて者の男が「落ち着け」と思いながら、話があちこち飛んでいく面白さが表現できたでしょうか。
天満家 芝楽 『一文笛』
日程と場所の変更で、また当日は台風崩れの悪天候にも関わらず60名のお客様に感謝。
ただ帰りも晴れたにも拘らず電車が止まって、友人も豊中まで歩いたとか。あれもこれも、天が災いをした落語の「天災」を絵に描いた一日でした。
お茶子は「天神亭小道」が担当しました。
下座(出囃子、ハメモノ)は、天満天神社中が担当しました。
三味線:「天神亭真ん紀」「紅梅亭玉美」「白梅亭小笑」
太 鼓:「天神亭真ん紀」「八軒家裕次郎」
笛:「天満家賢之輔」
鐘:「天神亭つき日」
会場設営、受付、お客様のご案内等は「天神亭神山」「大川亭飄々」を中心に全員で行いました。
以上(八軒家裕次郎)