平成30年 第4回
「まぁどんな寄席 (ひなまつり 女性落語家・華の競艶)」
報告
今回は、「ひなまつりメドレー」のBGMが流れる中、
演者を含め会員19名が参加し開催されました。
演者は女性ばかりですが、お茶子は男衆がつとめ「賢之輔」「神山」と、
ピンクの花畑の中に烏が2羽。
下座も三味線「真ん紀」「つき日」、太鼓「裕次郎」、拍子木・他「岩塩」と
天満天神社中による生演奏です。
40名のお客様にお越しいただき、酔千会長の口上でスタートしました。
出演者と演目
天神亭縁花「延陽伯」
今晩来るという嫁を想像し、やもめが都々逸を唄うところで大拍手、
子供の手をつないで「よいよいよ」「ちゃっちゃちゃ」と楽しそうに又大拍手。
初高座とは、思えない落ち着きで、熱演でした。
大川亭優華 「つる」
「首長鳥が何で「つる」となったのか。
「つ〜」「る〜」「ぽい」「る」を間違わないように、気を使いながらも、楽しく熱演でした。
大川亭 美凛 「悋気の独楽」
ご寮さんからもらった上用饅頭、本物の饅頭を取り出し二つに割ったら、
パクリと口の中へ。
咽たところで「お竹どん、お茶」。慌ててお茶子がお茶を持っていきました。独楽回しも、上手に熱演でした。
大川亭騒夏「青菜」
「柳蔭」を飲む仕草、「わさび」を食べる仕草、稽古の量がわかります。
植木屋のカカも肝の据わったお上さんで、熱演でした。
天満家射心 「花嫁御寮」
弓道の名人、まくらでタイヤのゴムを使って、弓を引く仕草をして大拍手。
「花嫁人形」の生三味線に合わせて、嫁ぐ娘の気持ちを表現。
この時にアクシデントが起こりましたが、動じずしんみりと熱演でした。
天神亭みょう雅「厩火事」
髪結い亭主の噺が続きましたが、「一年後には、可愛い赤ちゃんが授かりました」
と受けてからの噺の始まり。
働かなくても大好きな亭主、ゆれ動く女の気持ちを表現でき熱演でした。
おもてなしとして、来場いただいた方に「ひなあられ」を配り、
場内の飾りつけも皆の手作りで、華やかになりました。
お帰りには、飾りつけを貰っていただきました。
今回も皆様方のおかげで楽しい落語会になったと思います。
またのご来場をお待ちしています。
天満家賢之輔 記