素人寄席天満天神の会

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ワッハ上方天満天神寄席のご報告



9月27日(日)にワッハ上方(大阪府立上方演芸資料館)で
第一回目「ワッハ上方天満天神寄席」を開催しました。

ワッハ上方さんから落語会開催の打診があり、
ワッハ上方さんと当会の共催という形で3月末開催に向けて準備を進めましたが、
新型コロナウイルスの感染が拡大したためやむなく中止となりました。

ワッハ上方自体も2月末から5月中旬まで休館しましたが、
7月より従来から実施されていたプロの芸人さんによるワークショップや素人講談の会も再開されました。

落語会も実施に向け調整を続けた結果、各種の感染予防対策を図りながら開催することになりました。

出演者も当初予定の4名から3名に減らし、定員も15名に制限し事前予約制としました。
感染が終息していない状況下での開催に不安もありましたが、
14名の申込みがあり、無事開催することが出来ました。

最初に岩塩副会長と演者3名でご来場の皆様に来場のお礼を申し上げました。

今回は、第一回目の開催と言うこともあり、岩塩副会長から当会の紹介を致しました。
当会は発足当初、ワッハ上方で自主落語会を実施していたご縁などもお話ししました。


前座は、八軒家裕次郎の「鉄砲勇助」。
7ヶ月振りの高座のため、正座による足の痺れを心配して正座のお稽古はしっかりしましたが、
落語の方は稽古不足が露呈しました。

また、米朝師匠の本をベースにして、枝雀さん・ざこばさんの良いとこ取りをしたことも良く無かったと思います。
落語でも「混ぜるな!危険!」と言えることが分かりました


中トリは、天満家真念さんの「青菜」。
7月の出前高座でしっかり予行演習をした上で万全の状態で高座に臨みました。
人間国宝「柳家小三治」仕込みの江戸版の「青菜」でしたが、浪速の地でも大きな笑いを巻き起こしました。

トリは、天満家芝楽さんの「幸助餅」。
元々は戦前に一堺漁人こと曾我廼家五郎が作った演劇作品です。

松竹新喜劇以外にも歌舞伎、落語、浪曲、講談の演目になりました。
一昨年の歌舞伎座の公演では、幸助を尾上松也さん、
力士の雷(イカヅチ)を市川中車(香川照之)さんが演じられたそうです。

共にTVドラマ「半沢直樹」の出演者でこの日が最終回でした。
この落語は東京でも演じ手がいて「夫婦餅」の題でも演じられるそうで、
力士の四股名や地名は上方とは違っています。

芝楽さんの「幸助餅」は、桂文華師匠仕込みです。
トリに相応しい高座で、最後は拍手喝采でした。

今回の落語会は、ワッハ上方の皆様の多大なご協力のお陰で無事終えることが出来ました。
改めましてワッハ上方の皆様にお礼を申し上げます。
「上方演芸の魅力をより多くの皆さまに楽しみながら知っていただく」
と言うワッハ上方さんの方針に微力ながらご協力出来たことを大変嬉しく思います。

公演後に、ワッハ上方さんの了解を得た上で、ワッハ上方のパネルボードの前で、記念写真を撮りました。
大阪府の吉村知事の記者会見に対抗する訳ではありませんが、中々良い気分でした。


(おまけ)
1.ワッハ上方(ビルの7階です)

2.客入れ前の風景
   舞台と客席は2.5メートル、座席の前後は1メールの間隔を取りました。

3.ワッハ上方の皆様による高座設営

4.設営が完了した高座
   見台・膝隠し・緋毛氈・金屏風は、ワッハ上方さんの所有です。

5.演者の控え場所
   奥に締太鼓が見えますが、これもワッハ上方さんの所有物です。

 

八軒家裕次郎 記


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