第29回 定期発表会
〜15周年記念落語会〜
報告
当会は2008年(平成20年)9月に
「天満天神繁昌亭落語家入門講座」修了生の有志によって結成され、
今年で15周年を迎えました。
年2回開催して来ました定期発表会も今回で29回目となり、
「15周年記念落語会」と銘打って開催を致しました。
会場は、天満橋近くの「ドーンセンター(正式名称:大阪府立男女参画・青少年センター)」
1階の「パフォーマンススペース」を初めて使用し、
2023年11月11日(土)に実施致しました。
当日は北風の吹く肌寒い天候でしたが、
120名を超える多数のお客様をお迎えし盛況の内に終えることが出来ました。
最初に会長「天神亭岩塩」から「口上」を申し上げました。
天神亭 蝶九 『おごろもち盗人』
出囃子「石段」で高座へ上がるのは久々です、
との出だしの後で、事前の打ち合せ無し、
下座方にもう一度「石段」の演奏を振り、
また下座方も、臨機応変に応えてお客様より大きな声援を頂きました。
勿論、高座の方も大受けでした。
天満家 芝楽 『徂徠豆腐』
江戸時代の儒学者「荻生徂徠(おぎゅうそらい)」が登場する東京の落語で、
元々は講談です。
豆腐屋の七兵衛さんの情けが心を打つ噺です。
八軒家 たし歌 『地獄八景亡者戯れ』
今回の落語会では唯一「ハメモノ」の入る噺です。下座方と何度も稽古を重ねた成果が表れましたが、
勢いがつき過ぎて飛んだ所がありましたがご愛敬でした。
後半は、ほぼ創作に近いエピソードを重ねて爆笑の連続でした。
白梅亭 小笑 『厩火事』
夫婦喧嘩の仲裁の噺ですが、この噺に出て来る夫婦は、喧嘩をしながらも仲良く暮らしていくような気もします
天満家 賢之輔 『餅屋問答』
東京では、主人候の商売が餅屋から蒟蒻(こんにゃく)屋になり、
題も「蒟蒻問答」となりますが粗筋は同じです。
問答の解釈の違いが笑いを生む噺ですが、もっともらしい仕草と相まって観客の笑いを誘いました。
天満家 うつぼ 『千両みかん』
この噺は冬の果物である「みかん」が大きな役割を担います。
何故、たかが「みかん」に「千両」と言う値が付くのか?
大阪の商家における主人と奉公人との関係が実はこの噺の肝です。
お茶子は、「天神亭小道」
司会は、「天神亭縁花」が担当しました。
下座は、天満天神社中が担当しました。
三味線:「天神亭真ん紀」、「紅梅亭玉美」
太 鼓:「末廣亭文々」 笛:「天満家賢之輔」
受付は、「天神亭みょう雅」「天神亭つき日」「堺家きなこ」「大川亭飄々」
が担当しました。
「天神亭乱痴」が観客に、写真撮影は「八軒家裕次郎」でした。
以上(八軒家裕次郎)